CM高感度2位に輝いたハズキルーペのCM。 渡辺謙さんや菊川怜さん、そして最近では武井咲さんや小泉孝太郎さんらが出演するCMが放送され誰もが一度は見たことあるだろう。
そんなハズキルーペのCMですが、全て松村会長の脚本ということで驚いています。
初めて見たときから忘れないインパクト抜群のCM、「きゃっ!」とおしりでメガネを踏む演出やどこか嘘っぽいセリフが妙に記憶に残る。
一体松村謙三氏とはどの様な人物なのか? 検証していきます。
最後までどうぞお付き合いください
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も く じ
松村謙三氏(ハズキルーペ会長)とはどの様な人物なのか?
「小さすぎて見えなあい!!」。世界のケン・ワタナベが怒鳴るCMとともに存在感が大きくなっているのが、メガネ型拡大鏡の「ハズキルーペ」だ。
製品の企画・開発からCM制作まで陣頭指揮を執る経営者は、積極的なM&A(企業の合併・買収)で株式市場を騒がせたことでも知られる。
これまでほとんど語られなかったハズキルーペ誕生秘話や世界戦略、新規株式公開(IPO)シナリオなどをクッキリと明らかにした。 (中田達也)
ハズキルーペはどう生まれたのか?
「タカラトミーさんから買収した企業が20年以上手がけていたルーペがありました。
デザインもフレームもいいとはいえないものでしたが、あるテレビ番組内の通販CMでベテラン俳優を起用して紹介したところ、大きく売り上げが伸びたんです。
視聴者が知っている人のメッセージは心に刺さるんですね。いけると確信しました」
ハズキルーペのCMの脚本は松村会長脚本
「渡辺謙さんがマネージャーと一緒に考えて、送ってくれた手書きのメモがあったのです。『怒りをテーマに』ということでした。ですが、広告代理店からの案は、全然違うものばかりだったのです」
広告会社の案とは、「ミラノの駅バージョン」「大広間に殿様が座っているバージョン」などなど……。しかたなく、会長自らが手がけることになったというわけだ。
ホステス役の女性たちが「ハズキルーペの上にお尻で座っても壊れない」というシーンがウケているが、この発案者も松村会長だ。
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ハズキルーペの衣装費用は全て会長持ち
話題が尽きない武井の復帰作バージョンだが、会長自らが手がけただけあって、豪勢な裏話があった。
「広告代理店に頼むと、予算内で、安い衣装を用意してくるから、『洋服代は別途、僕が自腹で払うから、いいものを』と頼むんです。
武井咲さんの着物の衣装は、上から下まで1000万円かかっています。帯で400万円、人間国宝が作られた京都の素晴らしいものです。
僕は映像監督に、『映画のPVみたいに何回見てもおもしろい、ああいうCMを作ってくれ』と頼みました。
制作費は、謙さんのバージョンは1億円です。謙さんの衣装は全部グッチ、菊川怜さんのショートパンツはディオールだし、上は有名な革ジャン。
小泉孝太郎さんもディオール。衣装のお金は、僕個人の持ち出しです。年間100億円かけてCMを打つのだから、衣装をケチってもしょうがない」
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松村謙三氏の顔画像はコチラ

1958年12月生まれ、59歳。
成蹊大法学部卒業後、外資系証券を経てプリヴェチューリッヒ企業再生グループ(現プリヴェ企業再生グループ)設立、これまでに52社の企業買収を手がける。
経済同友会 委員。
大阪大学 大学院 法学研究科 客員教授と、大阪大学 知的基盤総合センター 客員教授を務める。
ところで松村会長、どうして取材に応じても、顔出しはNGなのですか?
「昔、ニュース番組で特番を組まれたんですよ。僕の顔写真のパネルがでっかく掲げられて、『帝国ホテル、阪急電鉄、京成電鉄……。松村氏はこれらの会社の筆頭株主で、どう再生するつもりなんでしょうか』って喧嘩売るみたいに言われました。
子供の友達のお母さんから電話があって、『松村さん、特番組まれているわよ』って。『えっ、ウソ』と思って観たら、僕の顔写真があるわけです。こんなのありかと……。外食ができなくなるじゃないですか」